金利上昇も期待インフレ率は低調 1343NFJ-REITに組み込まれる上位数銘柄の、空売り残高は未だ高い水準のまま。利回り5%を超えている銘柄も空売りが手仕舞いされないままです。 FRBが高金利を維持している間はシクリカルバリューと揶揄されてきた日本市場全体には向かい風かと思われます。MMFが高金利を維持したままでは外資が今日本のREITを買う理由は乏しいでしょう。 個別銘柄で物色する際、業績の良し悪しは勿論、安全保障に関連する銘柄で、直近の高値からフィボナッチでどの程度までの調整を終えたかを確認して参入するように気をつけています。 さて日REITですが日銀の金融政策が正常化へと進み、国債購入減額などいわゆるQTへ舵を切り始めたところです。それにより為替が円高方向へ進み始めると、ドル建てで見た日本の資産価格は上昇するので期待を持つ動きもあると思います。 しかし日本は三四半期マイナス成長で、自動車の認証不正なども後々の成長率に響いてくるでしょう。もちろん期待インフレ率も急激に上がることは無いでしょうから、日本の不動産をポートフォリオから外すファンドも5月末時点で出ています。 過去25年間で初めてECBが先んじて利下げへ踏み切ったこと、今後の日米の金融政策とを注視しつつ、いい銘柄をいい塩梅で拾いたいところです。 日REITを長期で持つより、債券を持ち始めるにはいいタイミングかと思います。今年は年初にあおぞら銀行とニューヨークバンコープが、次いで農林中金が運用に苦戦していたこともあり既発債がお得に拾えました。生保など国内運用機関も利回りが1.5%を超えると投資調味の増す可能性が大いにあると思います。 バブル期に三菱地所がロックフェラーセンターを高値で買いバブル崩壊後に安値で買い叩かれたことを踏まえ、歴史は繰り返さないが韻を踏むという事を忘れない様にしたいです。 なので利回り5%を超えたからと日REITを安易に長期保有せず、信用倍率や需給で分かり易い時だけトレードしています。実際に色々なところへ足を伸ばしてみると富裕層向けの施設など収益力のある物件は非上場で保有されていることに気づくこともあります。 日銀、国債購入の減額7月会合で MMF残高、過去最高