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押し目買いしたい日本株

為替、金利、株、三様。

為替は、日本の輸出企業がお盆前に為替ヘッジでまとめてドルを売ったからか、一瞬130円と円高に傾きました。しかし9月以降の利上げでまた円安トレンドが続くと思います。年内は130円割るかも?という機会が唯一ここだったので。あとは米景気(3ヶ月と30年金利の逆イールドやNASDAQの全値戻しがあるか)と日銀の金融政策をチェックし続けたいところ。ドルインデックスの6割はユーロドルなので、資源高はドル高要因にも。また9月からQT、債券売りは金利高であること。そして8月前半の円売りに対し、今は1/5程度の円売りで投機筋に余力があることも念頭に。

例えば2005〜2007年も住宅ブームでFOMCの度に利上げしたそう。長期金利が5%、短期金利も同等に迫ったところで円高に転じドル円が下がってきたとか。しかし短期金利が上昇するうちはスワップポイントで投機が入ってきて何度も円安へ転じドル円は上がっていたそう。今回もその事例から見ると今後ドル円の下支えになるのは短期金利。政策金利は9月、11月、12月が控えています。



為替は短期的要因を、金利は1年先を、株は値を保つもどうなるかと、三者三様ですね。
原油安によるCPI、PPI、輸入物価の下落で米インフレ鈍化の兆し。予想外のサマーラリーが続いてきたけれど、インフレが高止まりすると政策金利も高止まり利下げに転じるまで時間がかかる可能性大。政策金利が高止まりすれば、債務の問題がでてきたり。中長期金利は上がらずラリーが続いてきたけれど、短期金利が高止まり金融緩和が見えてこないと株はリスクオフに。また借金で首が回らなくなる企業や個人がで始めると(今のところレイオフは投資銀行とITの一部)、不動産でレバレッジをかけている立場の人が売りに出すかもしれません。金利が上がり住宅価格が下がったとて、賃貸料が下がるまでタイムラグがあります。リーマンショック後、住宅が増えなかったこともあり、賃料が下がる可能性は依然として低く。また賃金インフレもすぐ下がるものではありません。米インフレの35%は住宅が占めています。また住宅バブル崩壊時はホームデポの決算が兆しとなった過去もあり、先見性があると言われているそうですが、、住宅ローン申請件数の落ち込みが凄まじく驚きました。個人消費は好調なものの、住宅ローン金利が高いので様子を見ているだけなのだとか。

ジャクソンホール前後の調整は勿論、経済や政治、金融の動向、そして企業側の考えを見る。メインシナリオ、サブシナリオ、リスクシナリオを見据えて置くことで相場で起きたことに対応できる様にしたいです。

今後のIMS製造業(CPIより早く見通せる)の低下や、失業率悪化があれば長期的なリセッションの可能性もあるけれど。
米学生ローン減免も相まって労働市場は人手不足が続くでしょう。とは言え6月の底値から離れている内に、ファンダメンタルに良い材料がでてこれば好転していく可能があるので、柔軟にポジション取っていきたいです。年前半に運用成績の悪かったファンドマネージャーは買わざる得なかったのと、中東マネーやバフェット氏の買いも下支えになり、長期スタンスの個人投資家からは売りが出にくい状況も。景気、物価、金利見通しが不透明なうちは、ソフトランディングかハードかで揺れるのでしょうね。原油安に支えられたサマーラリー。ジャクソンホールで積極的利上げ&世界経済の減速に警戒感が高まった場合、需要不安で直近安値85〜86ドル割れるかどうか。中東が今の価格は安すぎると言っているので資源高は続きそうです。商品市場は小さいので資金流入が上昇気流になるけれど、逆もしかりなので念の為ポジション調整も。

エコノミスト中心に米株暴落シナリオが多い気がするけれど、日本株は底堅いと感じます。9/9の決済日にショート踏み上げがあると仮定して、29500円のコールを買うと言うストラテジストの見解が面白いなと思いました。経済再開銘柄を中心とした個別株の信用残も気になるところ。中小型株も値がしっかりしているので、買える銘柄が増えたなと感じます。日本株インデックスもいいかなと。



先週はNT倍率が上昇し、日経ダブインバが話題になりました。レバレッジポジションは逆日歩など気にしつつ、いい塩梅で手仕舞いたいです。私自身も騙しに釣られ空売りしていましたが、追証があり手仕舞い。VIが18~19で29000円というのも日本株には強みでしたから、踏み上げあるのではないかなと。それまでは下げたら目先のボラ取るくらいかなと。但し日経平均を押し上げる先導株のような物が目に見えて目立ってきたら、上昇はピークかもしれないそう。先導株はデフレが常態化したことから生まれた相場感だとか。

今年から日本はリーマンを超え、バブル規模の設備投資が期待されます。(日本投資銀行より)国内物流もお金の周りもいいけれど、コンセンサスは半信半疑感が拭えず。
しかし受注に発注が追いついていない半導体企業などは、次回の決算が今から楽しみでもあります。実質GDP2.2%が1年続くと、大企業経常利益は+20%ほどになるそうですから(決算は名目GDPに寄せられるけれど)、国内生産の回帰(サプライチェーン問題への適応能力)に期待したいです。脱炭素、働き方改革、設備の新調、内部留保にメスが入ること、そして中間決算で見通し引き上げと米利下げ見通しが重なれば日経平均30000円行けるかなと見ています。米株次第ですね。

また秋からは輸出企業と取引目的での実需の円買いもあるでしょうから、円安トレンドは継続するものの押し目があることを想定します。輸入赤字が取り上げられやすいですが、輸出がどこまで伸びるかも気になるところ。

もう少し長い目では米中間選挙。国内では経済安全保障や、かさむ防衛費に対し金融緩和の継続について、水際対策緩和や、電力問題など。
特に防衛と原発は関連性が高く、再稼働が決定されればメンテナンス需要で安定収入を見込めます。(西日本は三菱重工、東日本は日立、東芝)原子力のサプライチェーンは唯一、国内で完結する電力ですからね。

先週金曜日にGS日経平均の売りポジション作ってた様子。オプションでグローバルマネーを見つつ暴騰や暴落を理解しながら。設備投資や電力問題で恩恵を受けるものや、銀行やゼネコン関連も下がったところで拾いたいです。
ETFならNF株主還元70やNF建設・資材、この辺りですかね。公益系は輸入コストもあるので微妙かなぁと。

9月のFOMCまで右往左往しつつ一時的な安値もありそうですからね。本株のファンダメンタルズに良い材料が出始めたので、楽しみにしています。9月末の配当権利取りの買いも、1カ月前のこの時期から入りやすくなってくるでしょうから日経平均は一進一退しながら年末に向けて期待できるかな。


参照元
ラジオ日経マーケットアナライズ8/22
日経新聞
東京金融取引所「原油ETF証拠金取引WEEKLY REPORT」
ダイヤモンドオンライン

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