クロス円に妙味あるか?
12月の米消費者物価指数(CPI)が予想と合致し、インフレ減速を改めて示しました。FRBの利上げペースの鈍化を織り込んで、債券は買われました。12日は日本時間の朝にでた読売新聞のリーク記事?を皮切りに、YCC修正の思惑からドル円は下落。22:30のCPI発表30分前には、ニック記者の先出しツイートもあり投機的な円買い・ドル売りがありました。
昨日、SP500の炭鉱のカナリアと言われるハイイールド債が大きく買われいたことも気になっていました。新興国国債を少し組み入れました。
そして残された為替リスクは米金利の低下だけでなく、「日銀が17~18日の金融政策決定会合で大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検する」ということ。そしてイエレン米財務長官は13日、米国は1月19日に31兆4000億ドルの法定債務上限問題について言及。
昨年12月、YCCの上限を0.25%から0.5%に引き上げたばかり。しかしながら、大規模な金融緩和を続けるどころか拡大しているわけで。そこに増税論も加わったりと、日本人からしても良く分からない状況で、トラス政権の二の舞にならない事を祈ります。岸田内閣によって日銀人事がリフレ派から左派へ以降すること。G7サミットに向けてのお膳立てをどうするか、などなど気がかりなことは多々あります。政治に詳しくないので、学ぶことが多い一年になりそうてす。
右往左往しつつも、REITや不動産株は押し目ですね。Markit iTraxx Japanという、投資適格を有する日本国内企業のCDS取引を指標化したインデックスがあります。左軸のスプレッド=保証料が跳ねていないので、日本のデフォルトリスクは上がってません。
いずれにせよ、ドル円は投機が手動する相場になるでしょうから。また大胆な予測か沢山でてくると思います。為替は大きな音が鳴った途端、光の速さで動かないと負けるゲームだなと、今回のCPIで改めて感じました。
しかし、いくばくか違った動きをするのがユーロや豪ドルなどのクロス円です。ドル円がどこまで投機に動かされるか、AUDUSDが崩れないかにもよりますが、豪ドルももう少し強含んでもいい気がします。
そして家賃インフレ率は引き続き急上昇したが、住宅建築費の上昇ペースは鈍化へ。住宅価格は11月にほとんどの首都でさらに下落し、最近のピークを約6%下回りましたが、これは利上げによる生活費への圧力の影響に加え消費者心理の弱体化と、住宅価格の下落による資産効果を反映しています。それでもパンデミック前のレベルを上回っています。
賃貸市場は引き続き非常に逼迫しており、これが CPI 賃料の上昇につながっていると指摘されています。現在の国内賃貸市場の逼迫には、多くの需要側と供給側の要因が寄与しており、人口増加が加速するにつれて、今後数年間で賃料がさらに大幅に上昇すると予想されます。
余談ですが豪は資源輸出国でありハイテクが少ないことから、2022年の株も堅調でした。資源国通貨としての強みが、今年も見られるか期待しています。
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