不透明な不動産セクター
ユニオンスクエアのヒルトンがデフォルトしたことが今週一番驚いたニュースでした。ヒルトン東京もラウンジが女子会需要で旺盛なこともあり、日本人とくに女性は肌感で分かりやすいニュースだと感じます。
3月の米銀行破綻で次に焦げつくなら商業用不動産だろうと言われ、ずっと警戒していたセクターでもあります。
さて2013年4月から日銀が導入した量的・質的金融緩和(QQE)〜今現在までのREIT指数がコチラです。
コロナショック後のリバウンドは凄まじく勢いがありました。しかし2021年7月の戻り高値以降は右肩下がりで、大規模な金融緩和を施しているにも関わらず下値を切り下げている形になっています。似ているのは形だけではなく、現にここ最近のREIT指数に連動するETFの需給は、「下がったら拾って吹いたら売る」中小口の動きと、YCC修正期待でREITを投げ売ったも期待後退で買い戻している中口の動き、海外バスケット買いの一部としての動きがあると感じました。みずほの見通しは銀行を中立に引き下げるも、不動産は弱気のままでした。やはり今後米国商業用不動産の焦げ付きがあるのかがポイントになると思います。
目先のテクニカルでいうと、1343を金曜日の陽線で手仕舞いしています。中長期では低金利&マネーサプライ累積効果で伸びる要素はあります。
↑ボリンジャーバンドがくびれてきて方向感が見えない時は手仕舞う様にしています。金曜日夜に米プロロジスも下落したので様子を見ながら乗り降りしたいです。
今年は、銀行株が買われるとREITや不動産が売られるという大きめの反対売買がありましたが。5月末から銀行株もREITや不動産も一緒に買われ始めました。
さて実物不動産の価格は日経平均株価に追随すると言われていますが、REIT指数は芳しくありません。最近は一般の会社員の方でも実物不動産への投資の敷居が低くなっています。年内は金利修正前に売却したい動き、とくにリスク管理の行き届かなくたった住居用且つ2億円以下の物件に売りが出やすい状況にありますから、その点を踏まえてもみずほの見通しは納得の評価かと感じます。
6/13㈫は岸田首相の会見があり、少子化対策に加え解散総選挙について言及があるか?に注目が集まっています。夜はCPIですが期待インフレは高止まりしているので、14㈬から押し目買いをする心構えで行こうと思います。上の図でいうと強気のセクター、そして中立のセクターで決算の良かったものの押し目は引き続き買いだと思います。




