ヤクルトは23年5月の高値から、わずか2ヶ月で23.6%調整するも、そのまま下落を続けています。
月足でチャートを見ると高値から50%程度の調整も想定の範囲ですが、直近の例2018-2020年で見ると調整局にコロナショックが重なったなど特殊要因もあります。
今回まだ大きなショックがない中で下げ止まらないのは、日証金の増加やそれに含まれないファンド等の証券会社を介して大株主等から株式を借りる等、一般信用や制度信用の枠組み以外での貸借概要を見る必要があると思います。
日本株が全体的に上値が重いのは日本の金利上昇もあるとは思いますが、ヤクルトに関しては先に触れた要因の方が大きいと思われます。
日証協から株券等貸借取引状況を少し見やすくメモしました。
ヤクルト5/17報告分、5/23発表
有担保、(無担保)
新規貸付成約高
数量4,807,249 前週比▲4,348,747
(98,976 ▲589,800)
金額14,602 前週比▲13,506
(306 ▲1,815)
新規借入成約高(自己)
数量925,461 前週比506,299
(1,700 1,700)
金額2,861 前週比1,566
(5 5)
新規借入成約高(転貸)
数量2,385,183 前週比1,226,692
(72,126 53,201)
金額7,266 前週比3,702
(219 160)
残高の方は有担保の借入残高(転貸)が大きく減っている印象でした。
次回以降も確認しつつトレンドの転換を待ちたいところです。
因みに24/1/1〜1/31の自社株買いは45億円程度で取得平均3241.45円、24/3/1〜3/19の自社株買いは72億程度で取得平均3203円となります。(適時開示参照)
23/5月の高値から▲38.2%程度で自社株買いしていることになりますね。ここより下は長期保有であれば損する価格ではないのかなと思います。
次は5/14迄の自社株買いの結果が出ると思うので、合わせて確認したいところです。
